2003年5月

コンポジット（異種金属複合）クラブの出現 コンポジットの先駆けとなった『チタニアン』 　こうした課題を、コンポジットヘッドという革新的なアイデアで解決したのが、今から17年前に製品化した、ブリヂストンスポーツの『Ｔｉｔａｎｉａｎ（チタニアン）』です。チタンヘッドのキャビティバックアイアンのキャビティ部分に銅合金を圧入したヘッドで、コンポジットヘッドの先駆けとなったモデルです。発売は1986年、ドライバーのヘッドにチタンが使われるようになるはるか以前のことです。 フェース側は比重の軽いチタン、バックフェース側は対照的に比重の重い銅合金を使うことで、当時としては驚異的とも言える深くて低い重心位置を実現。安定した高弾道が話題になり、本格的なコンポジットヘッドの優位性を実証した最初のモデルとなりました。 驚異的なスィートエリアの 『タンベック』シリーズ 　その後ブリヂストンスポーツでは、ベリリウムカッパーのボディにチタンフェースを装着した『ＴＡＮＢＥＣ（タンベック）ＴＢ−１』や、チタンボディのソール側にベリリウムカッパーをコンポジットした『ＴＡＮＢＥＣ（タンベック） ＴＢ−２』などを開発。単一素材では困難だった広いスイートエリア・低重心・深重心を可能にしてきました。 番手により装着金属を変えた『スペーシア』 　さらに1994年には、ボディはステンレスでも、フェースにはロングアイアンはアルミ合金、ミドルアイアンはチタン合金、ショートアイアンは銅合金をそれぞれ使った『ＳＰＥＣＥＡ（スペーシア）』を開発するなど、いち早くコンポジットヘッドの優位性に注目し、一貫してその可能性を追求してきました。 打感のこだわりを追求した『ツアーステージ X1000』 　また、アベレージゴルファーだけでなく、上級者にも『J's Joeキャビティ』をはじめとして、キャビティアイアンが順次浸透していきましたが、軟鉄鍛造ヘッドのやわらかい打感は多くのプロにとってはすてがたいものでした。そこで、1998年、軟鉄鍛造ヘッドのキャビティに比重が軽く剛性に優れた純チタンをNC加工による精密接合で埋め込んだコンポジットアイアン『TOURSTAGE（ツアーステージ）X1000』を発売。上級者好みのやわらかい打感と操作性の良さを両立しました。 ブリヂストンアイアンの歴史 1983 ● 国産初の軟鉄鍛造中空 アイアン『アルタスMSP』発売 1984 ● 軟鉄鍛造マッスルバック アイアン『Jumbo MTNlll Limited Edition 』発売 1985 ● 連続形状クラブ 『オールターゲット11』発売、グッドデザイン賞・日経年間優秀製品賞受賞 1986 ● チタンと銅合金のハイブリッド アイアン『チタニアン』発売 1987 ● 世界初の鍛造 ベリリウムカッパ−アイアン『レクスターHT301』発売、グッドデザイン賞受賞 1988 ● 軟鉄鍛造マッスルバック アイアン『Jumbo MTNlllPro Model 』発売 1990 ● 鍛造キャビティーアイアン 『Reygrande RG-1』発売 1992 ● 世界初鍛造チタンフェース コンポジットアイアン『TANBEC TB-1』発売 1993 ● 『J's Joe キャビティ』アイアン発売、これを機に日本ツアー プロの間にキャビティアイアン広まる。超低重心コンポジットアイアン『TANBEC TB-2』 発売、グッドデザイン賞受賞 1994 ● SUSステンレスに、番手により異種金属をフェースに埋め込んだハイブリッドアイアン『スペーシア』発売 1996 ● プロ仕様コンポジットアイアン 『 J's チタンマッスル』発売 1998 ● 世界初爆着チタンクラッド材採用 『TANBEC ROYAL CLAD』発売。 上級者好みのフィーリングにこだわった鍛造チタンコンポジット『ツアーステージX1000』発売 1999 ● 低重心・深重心設計を極めたチタンコンポジットアイアン『アクセスHD』発売 2003 ● 世界初ターボラバー内蔵 4ピースコンポジット『ツアーステージV301』 ←BACK (2/4) NEXT→

[BACK]