シューズに関する基礎知識

1. ご使用上の注意

スパイクの緩み、磨耗

  1. ご使用前にスパイク鋲のネジが緩んでいないかを確認してください。緩んだままご使用になりますと、プレー中に抜けたり、ナットを痛める原因になります。
  2. 磨耗したスパイク鋲は滑りやすく、危険であり、プレーにも悪影響を及ぼします。また、靴底を傷めたり、スパイク鋲がはずせなくなる原因となります。
    ※特にソフトスパイク鋲は、磨耗しやすいのでこまめに取り替えてください。
  3. スパイク鋲をお取り替えの際は、当社指定のスパイク鋲をご使用ください。
    他社製、指定以外のスパイク鋲を使用するとシューズの性能の低下を招き、靴底を傷めたり、スパイク鋲がはずせなくなる原因となります。

シューズはご使用前に、剥がれ等の異常がないか確認してください

シューズは使用回数にかかわらず経時変化し、生地の表面や底の組織が破壊(加水分解等)される場合がございますので、ご使用前に劣化が起こっていないかを確かめてください。また、シューズを軽く曲げて、甲材、底材などに剥離や破損等の異常がないかお確かめください。異常が見られた場合は、ご使用にならないでください。
※痛みや異常を感じたり、発汗等によりかゆみ、かぶれを感じたときは、直ちに使用を中止してください。

(ソールとアッパーの間に隙間)

(アッパーの破れ)



天然皮革や綿布などの素材は、色落ちや色移りをすることがあります

一般的に、現在の染料技術では、色落ちや色移りが避けられません。雨や水や汗などで濡れた場合は衣服などが直接接触しないようにしてください。特に天然皮革や起毛素材などを使用しているシューズは、雨の日のご使用を出来るだけ避けてください。


かかと部を踏みつけることは、絶対にしないでください

履き口のかかと部はシューズの保持機能でもっとも重要な役割を果たしています。かかと部を踏みつけてのご使用は、かかと部に内蔵されているヒールカウンターの変形や破損につながり、「シューズの基本性能を損なう」「足を痛める」等の恐れがあるため、決してしないでください。
靴べらのご使用をおすすめします。





ゴルフシューズは、ゴルフ以外の目的で使用しないでください

ゴルフシューズは使用目的に合わせた設計(専用の動きに合わせた構造)になっています。目的外での使用はシューズを痛めるだけでなく、怪我につながることがありますので、ご注意願います。


ゴルフ練習場でのご使用は、傷みや消耗が早くなる場合があります

ゴルフ練習場でのご使用は、芝生でのご使用よりシューズにかかる負担が大きいため、傷みや消耗が早くなる場合があります。こまめに異常がないか確認してください。


靴紐はきちんと締めて履かないとシューズを傷めることがあります

全てのハトメ穴に紐を通してください。踵が動いてシューズの踵の内側を擦り切ってしまう事があります。
紐が緩すぎると同様に踵が動いてシューズを傷めるだけでなく、充分に力が伝わらないばかりか、脱げ易くなり思わぬケガをする事もあります。
また紐を解かずにシューズを踵に引っ掛けて強引に脱ぐと、底剥がれやシューズが破損する事があります。


ダイヤル式シューズについて


「ファスナー付き」シューズについて

ファスナー付きシューズについては以下のことにご注意ください。

  • ファスナーの上げ下げは、ファスナーの向きに沿ってまっすぐ丁寧に行ってください。無理な方向に引っ張りますと、ファスナーが破損する恐れがあります。
  • ファスナーの急な上げ下げや裏当て布が外に出たままのファスナーの上げ下げは、ファスナー破損の原因になります。はさまった際は無理に動かさず、裏当て布をゆっくり外してください。
  • ファスナーはロック機能がございます。下の写真をご覧になり、ご使用ください。
    思わぬ怪我を避けるため、歩行の際は必ずファスナーをロックした状態でご使用ください。

(ファスナー解除の状態)

(ファスナーロックの状態)


  • ファスナーは当社仕様に基づく検査合格品を採用しておりますが、長期の使用により、ロック機能が弱まり、ファスナーが下がることがありますのでご注意ください。

シューズを強制的に乾燥させないでください

火やストーブ、ヒーター(乾燥室含む)など温度の高いものに近づけないでください。
高温のものに近づけると、甲材靴底のひび割れ、変色、型崩れの原因になります。





油にふれることの多い場所での使用は避けてください

油にふれることの多い場所でのご使用はシューズの底が傷むことがあるばかりでなく、滑る危険性が伴いますので避けてください。


滑りやすい場所では十分ご注意ください。(転倒にご注意ください)

当社ゴルフシューズはゴルフプレーにおいて滑りにくい設計となっていますが、雨の日のプレーや濡れた芝生、傾斜のきついところ、大理石、タイル、コンクリート、木材等の固い表面、ゴムマットの上、濡れた場所、霜の降りている場所、凍っている場所などでは滑る恐れがあります。滑りやすい場所を歩行する際は「靴底全体で着地する」「なるべく小股で歩く」などを心がけ、十分ご注意ください。
※スパイク付きシューズは、スパイクが装着されているため一般のシューズよりつまずきやすいのでご注意ください。


湿気の少ない風通しの良い場所に保管してください

ご使用後は水気や汚れを取り、「正しいおお手入れ方法」を参考に素材に合ったお手入れをした後に湿気の少ない風通しの良い場所に保管してください。車のトランクや直射日光が当たる場所など高温・多湿になるところでの保管は品質・性能の低下、剥離、底割れなどシューズを傷める原因になります。