プレーヤーとのマッチングを重視した基本設計
クラブ重量
ヘッドスピードをアップして最大飛距離を得るには、プレーヤーのスイングスタイルや体力に見合った重量のクラブ選びが大切です。現在では軽量化が進みドライバーの標準で300g前後、当社では270g台もラインアップしていますが、誰もが最適なクラブを選べるよう、モデル別に適正な重量設定をしているほか、ゴルファーズドックによって科学的に測定しています。

バランス
グリップエンドから14インチ(約35.5cm)先に支点を置き、グリップ側とヘッド側の重量比を数値化したのがバランスです。一般的にハードヒッターは重く、スインガーは軽いバランスが適しているといわれます。またクラブ重量が軽く、シャフト長が短くなるほどバランスも軽くなる傾向にありますが、バランスが軽すぎるとヘッドの効きが悪くなり、飛ばなくなる恐れもあります。当社では軽量ながらヘッド側を重くし、スインガーでも一層の飛距離アップを図れる設計も導入しています。

重心位置
ヘッドの重さの中心を重心といい、重心からフェースへ垂直に結んだ点をスイートスポット(フェース上の重心)といいます。低重心ほどボールが上がりやすく、深重心ほど慣性モーメントが大きくスイートエリアが拡大されるなど、重心は弾道の決定とクラブの操作性に大きな影響を及ぼします。当社では、ゴルファーズドックに参加されている多くのアマチュアゴルファーの分析から、ターゲットに合わせた重心位置を検証し開発することで飛距離性能を向上させています。

理想的な弾道で大きな飛びを決定するヘッド機能
フェース素材
ウッドではスーパーファインβチタン、スーパーアクティブチタン、ハイパーステンレス455といった高強度素材が使用されています。フェースの肉薄化(当社最薄1.9ミリ)や、精密鍛造製法により、中央部を厚く、周辺部が薄い部分偏肉構造が可能となり、フェースがたわんでボール初速をアップ。大きな飛距離が実現できるからです。当社ではさらにフェースのたわみをモデル別に最適設定。プレーヤーのスイングエネルギーを効率よくボールに伝える機能を追求しています。

飛びの弾道
アマチュアが最大の飛距離を実現するには、高い打ち出し角、少なめのスピンによる高弾道ボールが有利で、実験では打ち出し角15度、バックスピン量2500回転(分)が理想とされています。弾道を決定する要素はロフト角、重心位置、クラブ重量、長さなどさまざま。当社ではサイエンスアイ・フィールドによるアマチュアの膨大なデータを基にするなど、ヘッドスピードやスイングタイプなどに合わせ、適正な弾道を追求しています。

慣性モーメント
外部から力がかかったときの物体の動き方を慣性モーメントといい、慣性モーメントが大きいほど、ヘッドは回転しにくく、クラブではオフセンターヒット時にも方向性よく飛ばせます。ヘッドの慣性モーメントをアップするにはヘッドの大型化、周辺重量配分、深重心構造などが考えられ、クラブ設計の不可欠な要素となっています。さらに、カーボンボディを主とする異素材の組み合わせにより、設計の幅がいっそう広がっています。

クラブのトータル機能を向上するシャフトの役割
重さ&長さ
クラブの軽量化、およびヘッドスピードのアップは、シャフトの軽量化と長尺化が大きなウェートを占めています。ヘッド機能を最大限に引き出し、軽く振りきれて飛距離アップを図るため、当社ではモデルごとのシャフト重量、長さを徹底的に分析。軽量モデルながら、ヘッドの効きを感じて楽に振れて飛ばせる先重心シャフトも採用しています。

調子&弾き
一般的に手元調子は弾道が低く、先調子は高弾道になると言われますが、当社ではその機能をさらに進化。しっかり感、フィーリングのよさはもちろん、シャフト全体のしなり、弾きのよさ、コントロール性などをモデル別に最適追求。またスイングの段階によってキックポイントが移動し、手元調子と先調子双方のメリットを搭載した高機能シャフトを装着するなど、ヘッドとのトータルマッチング設計により、クラブ機能を最大限に高めています。

トルク&口径
インパクト前後でヘッドスピードを最大にアップし、かつスクエアにヒットして方向性よく飛ばすには、シャフトのトルク(ねじれ)が大きな要素になっています。ヘッドスピードに応じて適度にトルクがあること。さらに大型ヘッドの欠点といわれる、ねじれ過ぎによるフェースの開き→スライスを解消するため、チップ(ヘッド)側の口径を太めにしたシャフトを装着するなど、シャフト機能をますます進化させています。

クラブのお手入れ方法
【ヘッド・素材】
■ 炭素鋼(軟鉄鍛造) 
ヘッド素材にはメッキ加工していますが、雨天時などのプレー後にそのままの状態で保管しますと、サビが発生しやすくなります。特にフェース面の溝やキャビティ部分は水分や汚れが溜まりやすいので、プレー後は柔らかいブラシ等で汚れを落とし、乾いた布で水分を拭き取ってください。また軟鉄鍛造の打感を生かしたメッキ加工ですので、クレンザーやスチールウールの使用は表面を傷つけます。メタル専用クリーナーをお勧めします。

■ チタン・チタン合金 
腐食やサビに強い金属ですので特別なお手入れは必要ありませんが、プレー後は汚れを軽くブラッシングして落とし、布で拭き取ってください。

■ ステンレス・アルミ合金等
サビにくい素材ですが、汚れたまま放置したり湿気の多い場所での保管は、サビ、カビを発生させることがあります。サビは少量のクレンザーやコンパウンド、カビは洗剤で落とし、乾いた布で拭き取ってください。

■ カーボン及びカーボン複合ヘッド
素材の特性上、通常使用からかけ離れた加熱により、品質に影響を与えることがありますのでストーブの側など、熱源の近くには置かないようにお願い致します。汚れは布で拭き取り、クレンザーやコンパウンドのご使用はお避けください。

【ヘッド・塗装】
一般的にメタルヘッドは塗装されています。地面との摩擦・衝撃で塗装が落ちることもありますが、本体は腐食しにくい素材ですので機能的には問題ありません。溝の汚れを落として専用クリーナーを塗り、乾いた布で軽く磨いてください。クリーナーにはコンパウンドが含まれており強く磨きすぎると塗装が落ちることがあります。

【シャフト】
乾いた布で泥・汚れ・ホコリなどを拭き取った後、専用のムースオイルクリーナーを塗り、さらに乾いた布で磨いてください。

【グリップ】
乾いた布で汚れを拭き取ってください。ラバーグリップの汚れがひどい場合は中性洗剤で洗い、乾いた布で拭き取ってください。専用のムースなどでのお手入れをお勧めします。レザーグリップは染色技術の関係上、色落ちしますので、雨や汗に濡れた場合は衣服などに触れないようにご注意ください。