テニスシューズに関する基礎知識、取扱説明

3. ご使用上の注意

シューズは使用前に、試し履きをしてください

使用前に試し履きをしてください。特に長期間保管されたシューズは使用回数にかかわらず経時変化し、生地の表面や底の組織が破壊(加水分解)される場合がございますので、使用前に試し履きをして劣化が起こっていないかを確かめてください。
※発汗等によりかゆみ、かぶれを感じたとき、痛みや異常を感じたとき、底はがれなどの異常(劣化)などが見られた場合は、使用しないでください。

(ソールとアッパー間隙間)

(アッパー破れ)



天然皮革や綿布などの素材は、色落ちや色移りをすることがあります

一般的に、現在の染料技術では、色落ちや色移りが避けられません。雨や水や汗などで濡れた場合は衣服などが直接接触しないようにしてください。特に天然皮革や起毛素材などを使用しているシューズは、雨の日のご使用を出来るだけ避けてください。

かかと部を踏みつけることは、絶対にしないでください

履き口のかかと部はシューズの保持機能でもっとも重要な役割を果たしています。かかと部を踏みつけてのご使用は、かかと部に内蔵されているヒールカウンターの変形や破損につながり、「シューズの基本性能を損なう」「足を痛める」等の恐れがあるため、決してしないでください。





スポーツシューズは目的外の使用はしないでください

スポーツシューズは使用目的に合わせた設計(専用の動きに合わせた構造)になっています。目的外での使用はシューズを痛めるだけでなく、怪我につながることがあります。

靴紐はキチンと締めて履かないとシューズを痛めることがあります

全てのハトメ穴に紐を通してください。踵が動いてシューズの踵の内側を擦り切ってしまう事があります。
紐が緩すぎると同様に踵が動いてシューズを痛めるだけでなく、充分に力が伝わらないばかりか、脱げ易くなり思わぬケガをする事もあります。また紐を解かずにシューズを踵に引っ掛けて強引に脱ぐと、底剥がれやシューズが破損する事があります。

シューズを強制的に乾燥させないでください

火やストーブ、ヒーターなど温度の高いものに近づけないでください。





油にふれることの多い場所での使用は避けてください

油にふれることの多い場所でのご使用はシューズの底が傷むことがあるばかりでなく、滑る危険性が伴いますので避けてください。

滑りやすい場所では十分ご注意ください。(転倒にご注意ください)

当社のテニスシューズは滑りにくい設計となっていますが、雨の日や傾斜のきついところ、大理石、タイル、コンクリート、木材等の固い表面、濡れた場所、マンホールの蓋の上、霜の降りている場所、凍っている場所などでは、滑る恐れがあります。滑りやすい場所を歩行する際は「靴底全体で着地する」「なるべく小股で歩く」などを心がけ、十分注意してください。

湿気の少ない風通しの良い場所に保管してください

ご使用後は水気や汚れを取り、「お手入れ方法」を参考に素材に合ったお手入れをした後に湿気の少ない風通しの良い場所に保管してください。車のトランクや直射日光が当たる場所など高温・多湿になるところでの保管は品質・性能の低下、剥離、底割れなどシューズを傷める原因になります。